以前の記事は追記の下にあります。
2023年11月30日追記
数日前に夢を見ました。夢枕に信叔父さんが立って、「てっちゃん、絵は面白いか?」と聞くのです。夢の中の自分は、幼かったような・・・「うん、おもろい」と答えると、「見せてくれるか?」と嬉しそうに笑いました。その後も夢は続いていた気がするのですが、覚えていません。どんな絵を見せたのかも分かりません。と言うか、見せたかどうかも分かりません。ただ「絵は面白いか?」と聞かれたことだけは目が覚めてからも鮮明に記憶に残っていました。
夢を見たのは多分、ひと月ほど前から滋賀の実家へ行き、父の残した大量の写真を含めた資料を整理していて、ハンサムな信叔父の姿、楽しそうに家族と語っている笑顔、そして戸籍謄本や戦死についての資料、遺作にして代表作「しずく」の写真の発見、また戦地から母(つまり私の祖母)に送って来た切ない自筆の手紙などが見つかり、私がやり切れない思いで過ごしていたことが原因だったのでしょう。
それで、数日間悩んだ後、意を決して昨日、とあるギャラリーに作品のポートフォリオを持って行き、個展の開催が可能かどうかの審査を受け、許可をいただきました。2024年9月25日から個展開催の予定です。当初個展の名を「叔父からの声」と考えたのですが、多くの戦没画学生への追悼の思いも込めて「無言館からの声」にしようと思います。個展の絵を、まず、天国の叔父や戦没画学生に見てもらいたいという気持ちからです。「絵、見せてくれるか?」と聞かれた答えをその個展で出すため、胸を張って「はい!」と言えるものを描くつもりです。
追記以上